あ令和6年6月末に令和6年度第1回ウェブデザイン技能検定が行われました。
その検定試験で2級の合格率が例年に比べ低く、SNSでも本試験が難しいという声が多数ありました。
確かに、今回試験の合格率を確認したら、直近の試験より低い結果となっていました。
ただ、問題を確認したら、過去問で確認できる問題が多く、過去問演習を重点に行えば合格できる内容だとも思いました。
そこで、今回は令和6年度第1回ウェブデザイン技能検定2級学科試験を考察します。
目次
①令和6年度第1回2級の合格率は40%で例年より低かった
令和6年度第1回ウェブデザイン技能検定2級試験の合格率は約40%でした。
公式が公表する令和6年度第1回ウェブデザイン技能検定2級の受験内訳は下記の通りです。
- 受験者数163人
- 合格者数65人
- 合格率約40%
※合格者数、合格率については、実技と学科試験ともに合格したものに限ります。
②直近4回の試験の合格率は50%を超えている
直近4回の試験の合格率は、全て50%を超えています。
内訳は下記の通りです。
【令和5年度第4回】
- 受験者数216
- 合格者数142
- 合格率66%
【令和5年度第3回】
- 受験者数183
- 合格者数93
- 合格率50%
【令和5年度第2回】
- 受験者数202
- 合格者数105
- 合格率52%
【令和5年度第1回】
- 受験者数141
- 合格者数86
- 合格率60%
※合格者数、合格率については、実技と学科試験ともに合格したものに限ります。
今回の試験の合格率が40%で、直近の試験が50%を超えている、難しいという声はあながち間違っていないと思います。
③今回の合格率の低さは学科試験の難易度増によるもの
今回の合格率の低さは、学科試験の難易度高によるものが原因と考えられます。
とういのも、実技試験は、毎回ほぼ同一問題でたるため、著しく、実技試験の合格者が減ることが考えにくいからです。
実技試験の詳細は、下記より。
-
参考【ウェブデザイン技能検定】2級実技試験の概要と対策の解説
続きを見る
そのため、合格者率の低さは、学科試験によるものと考えられます。
④学科試験は難易度増だが、多くは過去問から
試験問題を確認すると、確かに、問題自体の難易度は上がっているように感じます。
一方、過去問で見かけたことのある問題でもありました。
令和6年度第1回ウェブデザイン技能検定の出題については、下記のより確認できます。
-
【ウェブデザイン技能検定】令和6年度第1回 2級学科試験 過去問
続きを見る
ということで、実際に過去問から何問出題されていたか検証していきます。
⑤本試験は、過去問から27問出題されていた
令和6年度第1回ウェブデザイン技能検定2級学科試験の過去問からの出題は下記の通りです。
(完全な同一問題が過去問にある場合は◎、文言の言い換えのみでほぼ同一問題が過去問にある場合は⚪︎)
令和6年度第1回試験 | R5第4回(過去問) | R5第3回(過去問) | R5第2回(過去問) | R5第1回(過去問) | R4第4回〜R1第1回(過去問) |
第1問 | ⚪︎ | ||||
第2問 | ⚪︎ | ⚪︎ | |||
第3問 | ◎ | ◎ | |||
第4問 | |||||
第5問 | ◎ | ||||
第6問 | |||||
第7問 | |||||
第8問 | ⚪︎ | ||||
第9問 | ⚪︎ | ◎ | ◎ | ||
第10問 | ◎ | ⚪︎ | |||
第11問 | ⚪︎ | ||||
第12問 | ⚪︎ | ⚪︎ | ⚪︎ | ||
第13問 | ⚪︎ | ||||
第14問 | |||||
第15問 | ◎ | ||||
第16問 | |||||
第17問 | |||||
第18問 | |||||
第19問 | ◎ | ||||
第20問 | |||||
第21問 | ⚪︎ | ||||
第22問 | ⚪︎ | ⚪︎ | ⚪︎ | ||
第23問 | ⚪︎ | ||||
第24問 | |||||
第25問 | |||||
第26問 | ◎ | ||||
第27問 | ⚪︎ | ||||
第28問 | ◎ | ◎ | |||
第29問 | |||||
第30問 | ⚪︎ | ⚪︎ | ⚪︎ | ||
第31問 | ◎ | ||||
第32問 | ◎ | ◎ | |||
第33問 | ◎ | ||||
第34問 | ⚪︎ | ⚪︎ | |||
第35問 | ◎ | ◎ | |||
第36問 | ⚪︎ | ||||
第37問 | |||||
第38問 | ◎ | ◎ | |||
第39問 | ⚪︎ | ◎ | |||
第40問 | |||||
◎の数 | 1 | 11 | 8 | ||
⚪︎の数 | 6 | 4 | 2 | 3 | 9 |
令和6年度第1回は、全40問のうち、27問が過去問から出題されています。(完全な同一問題と文言の言い換えのみでほぼ同一問題)
⑥昨年度同回から14問出題される
加えて、令和6年度第1回は、令和5年度第1回の過去問から14問出題されました。
また、過去問から出題傾向として、昨年度同回(令和5年度3回の場合は、令和4年度第3回)から多く出題される傾向があります。
⑦過去問を取りこぼしなく正解することで合格できる
2級学科試験の合格点は28問です。(15問の⚪︎×問題と25問の4択問題の正解数区別なく28問でOK)
令和6年度第1回学科においては、過去問を取りこぼしなく正解すれば27問となるため、ほぼ合格点をクリアできます。
合格点に過去問で補えない足らず数問については、過去問で培った知識での正解と⚪︎×4択問題のまぐれ正解もあれば、余裕をもって合格点を達成できてしまいます。
⑧おすすめの勉強方法は過去問周回
難易度の高い令和6年度第1回学科においても、過去問で合格できたことより、試験合格には過去問を暗記することが大事です。
過去問周回で問題自体を暗記することがおすすめの勉強方法となります。
具体的な、勉強方法、過去問周回やスケジュールは下記を参考ください。
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参考ウェブデザイン技能検定2級学科のおすすめの勉強方法【過去問周回のみ】
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⑨まとめ
今回は、令和6年度第1回ウェブデザイン技能検定について考察してみました。
本試験は、SNSなどで難しいという声も多く、実際に公式が公表した合格率は40%と低い結果でした。
しかし、本試験は例年通り、過去問からの出題が多く、過去問からの出題を正解するだけで、ほぼ合格できました。
問題自体の難易度は、確かに高くなっていた可能性もありましたが、過去問さえ押さえていれば合格はできたということです。
結論、ウェブデザイン技能検定の2級学科試験は、過去問丸暗記のみの勉強だけで十分だったということです。
過去問演習ページは下記よりアクセスできます。
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【ウェブデザイン技能検定】2級学科過去問一覧
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