ウェブデザイン技能検定は、一部の受験要件を満たせば、3級をとばして、2級から受験することができます。
結論、2級から受験でも十分合格する勉強方法があるため、2級から受験してもOKだと思います。
とはいえ、事前知識が少ない人は3級からと2級からと、どちらから受ければいいか悩みどころだと思います。
そこで今回は、3級をとばして2級からの受験について深堀したいと思います。
目次
①ウェブデザイン技能検定2級の受験資格
ウェブデザイン技能検定2級の受験資格の条件は下記の通りです。
- 2年以上の実務経験(※1)を有する者
- 職業高校、短大、高専、高校専攻科、専修学校、各種学校卒業又は普通職業訓練修了(※2)した者
- 大学(※2)を卒業した者
- 高度職業訓練(※2)を修了した者
- 3級の技能検定に合格した者
上記の条件を満たす人に限り、2級の受験をできます。
※1と※2の詳細については、次章より解説いたします。
②受験資格の2年以上の実務経験とは
前章の2級の受験資格である「2年以上の実務経験(※1)を有する者」は、下記の経験が有しているかどうかになります。
IT関連企業に勤務しているかどうかは関係なく、通算して下記の業務に携わっていればOKです。
- ウェブサイトの開発、運用、管理に携わった方
- 上記以外に、ウェブの更新、企画、保守に携わった方
- 総務、企画、広報等の部署において、ウェブの運用、更新、企画等に携わった方
- ウェブサイトを含むイントラネット等の管理、運用等に携わった方
- 個人等で目的を持って他者への情報発信のためにウェブサイトを作成し、継続した運用、更新、管理を行った方
- ウェブサイトを個人で作成し、企業等に導入、運用、管理等を行った方教育機関等において講師等の業務を行った方
2年の実務経験内容については意外とハードルが低く、企業等でHP更新などをしていればOKとなるため、多くの社会人がクリアできると思います。
③受験資格の大学卒業、高度職業訓練を修了とは
前章の2級の受験資格である「大学(※2)を卒業した者、高度職業訓練(※2)を修了した者、職業高校、短大、高専、高校専攻科、専修学校、各種学校卒業又は普通職業訓練修了(※2)した者」は、下記の科目等(実習)が含まれていることが条件になります。
情報系の学校という条件でなく、下記の情報系の科目授業を受けたかどうかが論点になります。
- 情報通信工学
- インターネット概論
- ウェブデザイン工学
- 情報工学概論
- 情報通信工学実習、演習
- ウェブデザイン論
- ウェブデザイン実習、演習
- 情報デザイン論
- インターフェース論
- イーコマース論
- ウェブコミュニケーション論
- ウェブプロデュース論
- ウェブマーケティング論
- ウェブ企画論
- ウェブ戦略論
- HTML 実習、演習
- ウェブコーディング実習、演習
- マルチメディア概論、実習、演習
- SEO、SEM 論
- インターネットリテラシー、ウェブリテラシー
- ホームページ制作、実習、演習
- モバイルコンテンツ概論、実習、演習
- ウェブプログラミング関連学科、実習、演習
- 上記に類するウェブ制作に関わる学科、演習、実習等
上記の通り、必要な科目授業の幅が広く、上記のような情報系の授業を受けていればOKなので、「「大学(※2)を卒業した者、高度職業訓練(※2)を修了した者、職業高校、短大、高専、高校専攻科、専修学校、各種学校卒業又は普通職業訓練修了(※2)した者」」という要件のハードルは低く、多くの人が満たすと想われます。
④受験資格の証明する書類は原則提出不要
前章と前々章で深堀した、受験資格である「2年以上の実務経験」「大学卒業、高度職業訓練を修了」の就業証明や卒業・修了証明するは、公式より原則不要と示されています。
受験申込時に、就業場所や卒業大学を入力するだけとなっています。
なので受験申込にあたり、わざわざ職場や学校に証明書の発行を依頼する必要がありません。
ただし、後日提出を求めることもあるみたいなので、虚偽の記載はやめましょう。
⑤2級試験の受験ハードルは意外に緩め
ここまでで2級の受験資格について確認しました。
受験資格の要件は、「2年以上の実務経験」や「(特定の科目を受講した)学校を卒業」などとありますが、それらは「会社のHPの更新」「学校で情報系の科目を一つでも受講した」などと、要件のハードルが低くなっています。
なので、2級から受験可能に当てはまる人が多いと思います。
ここからは、2級から受験に対しての難易度について深堀したいと思います。
⑥2級の合格率は30~40%
公式が公開しているウェブデザイン技能検定2級の合格率は30~40%となっています。
3級が60~70%となっているため、3級より難易度は上がることになります。
しかし、2級も3級も暗記ゲーになるため、受験にあたっての事前知識の有無や難易度は、合格率ほど大きく変わりません。
なぜ、暗記ゲーになるかを説明したいと思います。
⑦2級も3級も暗記ゲーだから事前知識の有無は大きく変わらない
結論、2級も3級も試験勉強は暗記のみとなるため、難易度的には大きく変わりません。
というのも、2級も3級も過去問からの出題がほとんどで、その過去問からの出題を正当するだけで合格してしまうからです。
つまり、過去問さえ丸暗記できれば、2級でも合格できてしまうわけです。
詳細の勉強法は下記よりアクセスできます。
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参考ウェブデザイン技能検定2級学科のおすすめの勉強方法【過去問周回のみ】
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参考ウェブデザイン技能検定3級学科の最適な勉強方法【過去問周回】
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実際の、過去問周回については、下記よりアクセスできます。
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参考【ウェブデザイン技能検定】2級学科過去問一覧
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-
参考【ウェブデザイン技能検定】3級学科過去問一覧
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⑧勉強時間は2級は40時間、3級は20時間
過去問丸暗記で、2級、3級ともに試験勉強に対応できますが、それぞれ試験問題数と試験時間がことなるため、過去問の暗記量が異なります。
それに伴い、過去問の暗記量がことなるため、勉強時間も異なってきます。
その2級、3級の勉強時間(試験問題数)は下記の通りです。
【2級】
- 勉強時間40時間
- 学科40問
- 実技5問(120分)
【3級】
勉強時間25問
学科25問
実技5問(60分)
上記より、2級の勉強時間は40時間、3級の勉強時間は20時間を要します。
勉強時間と勉強スケジュールの詳細は下記よりアクセスできます。
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参考【ウェブデザイン技能検定2級】勉強時間は40時間
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-
参考【ウェブデザイン技能検定3級】勉強時間は20時間
続きを見る
⑨まとめ
ウェブデザイン技能検定は、一部の条件を満たせば、3級をとばして2級から受験が可能です。
その条件も意外にゆるく、多くの人がこの条件を満たして、2級から受験をできます。
試験難易度についても、2級、3級ともに過去問からの出題のため暗記さえできれば、2級から受験しても合格できます。
結論、2級から受験でも十分合格する勉強方法があるため、2級から受験してもOKだと思います。